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受身で利己的な日本語?

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代名詞「彼ら」の文例 和文: 今日の仕事は彼らが手伝ってくれます。 英文: They will help me with today's work. 日本語と英語の大きな違いがわかりますか? 私はこの文を見て驚愕しました。つまり、日本語は「手伝ってくれます。」と受身的表現なのに、英語では「彼らは私を助けます」と能動的な表現をOxfordのイギリス人学者は翻訳している点です。この日本語の文章から、They will help me with today's work.と翻訳できる日本人は、そんなには居ない。 日本語の主語は「今日の仕事」ですが、英文では ”They” が主語となっています。 英語をそのまま日本語に訳すと「彼らは今日の仕事で私を助けます。」となります。 ここでも「私」が日本語では姿を消しています。日本語の「くれます」が罠ですね。 「くれます」の単語自体に「私(又は私達)に対して ~してくれます」の意味があるのであえて「私」を言わなくても分かるのです。 さて、この文章でわかることは次の2点です。 日本語は受動態表現が大好きで、英語は能動態表現が好き。 日本語は自己(私・私達)を中心にして表現することが多い。  今話題の「領土問題」も「原発問題」も我が政府は「受身で利己的」ではないですか? photo credit: Mugunth Kumar via photo pin cc

語順が決める民族性!?

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2)代名詞 ★「あそこ」の文例に  和文: あそこでテレビを見ている人は誰ですか。  英文: Who is that person watching television over there? 日本語は「あそこで」が文頭に、「誰」が最後に来るけど、英語は全く逆。”Who” が最初で “over there” が最後。最も重要な「誰ですか」が英語は最初に、日本語は最後に来るわけです。 小さい頃、「他人の話は最後まで良く聞きなさい。」とよく言われたけど、当たり前だよね、日本語は結論が最後に来るわけだから。我々の会話や会議が静かに進行していく理由はこの語順によるところが大きい。何せ、発言者の意図は最後の最後に出てくるのだから、聞いてる方はじっくり耳を傾けざるを得ない。 英語や中国語は結論が最初に来る言語だからか、彼らの会議や会話は話し手がまだしゃべっているのに聞き手がもう話し出しちゃうから、大層賑やかというか、ひどく行儀が悪く感じるね。 仕事で華僑と良く会うけど、華僑同士の食事や会議は「こいつら喧嘩してんの?」と思ったことが多くあります。それも仕方ないね、もう相手の言いたい事の90%が文章の前半で分かってしまうので、相手の話が終わらない内に自分の考えを話したくなる訳だ。 楽天が社内公用語を英語にしたって言うけど、先ずは日本語の語順を英語式に変える事から始めると英語がどんな言語か理解できると思うけど、どうでしょう。日本語は語順を変えても通じる言語ですから。(英語は語順を間違えると全く通じない場合が多いから要注意) 例えばこんな具合です。 「(君)持ってきてください、ファイルを、机の上の。」 「(これが)資料です、営業会議用の、午後2時からの」 「(私達は)接待です、若手役人との、経産省の、午後8時から」 「(会社には)必要ありません、社員は、英語が話せない。」 「(お前ら)負けるな、上を行け、アマゾンなんかに!!」  何となく、積極的で無礼で元気よくて、楽天にぴったりです。 photo credit: Orange_Beard via photo pin cc

大胆すぎる日本人

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「もしもし」の文例 和文:もしもし、ハンカチが落ちましたよ。 英文:Excuse me! You’ve dropped your handkerchief. Handkerchiefの発音を電子辞書で発音を聞いてみました。 日本語のハンカチーフと大きく違う!ちょっと練習する必要があるね。 アクセントの位置が英語ではハンカチーフの「ハン」に、日本語は「チーフ」にあります。 外来語として日本語に定着している英語の発音には注意が必要だね。 グローブ、ケーキ、スカーフ、国名や都市名も注意が必要だよ。さらに、日本語は英語を省略して別の意味に使ってしまうことが良くある。 前々からどうかと思っているのが、「リストラ」です。いつ、誰が、どうして使い始めたのか定かではありません。 「リストラ」は英語のrestructure=再構築・再編成などの意味だが、これを短縮して「リストラ」にし、使われる意味は「企業の再編成」⇒「従業員の解雇・首切り」に特化してしまいました。 もはや、英語ではありません。 英語ではlay off, dismissal, cut off の意味で使われています。 それにしても、日本人は言葉についてはとても大胆です。新聞を見ても「スキーム」「タイプ」「サイド」「パーソナリティ」等など、外来語の山ですが、このまま英語としては使えないと思った方がいい。 photo credit: Birdie goes Dancing via photo pin cc