否定文を好む日本語と肯定文好きの英語

「だれ」の文例
photo credit: Night Owl City via photo pin cc

和文: 教室の中に誰かいますか? いいえ、誰もいません。
英文: Is there anyone in the classroom? No. there’s nobody there.


質問とそれに対する答えの会話文です。

答えの日本語と英語とを比べると、日本語は「いいえ、誰もいません。」と
完全な否定文になっていますが、
英文では “No. there’s nobody there.”と No. の後ろの主文の構造はnobodyを使って
“there is nobody”と肯定文の構造になっています。

英語では nobody, nothing, no one, no-,  un-, -less 等の単語を使って肯定文の構造で否定文を作ります。

Oxford Basicの中にも “there is nothing here.”,“it is unclear that he will be able to leave the hospital.”等の表現がでてきます。

一方、日本語は良く否定文を好んで使う言語です。
他人に食事を勧める時に「~をお召し上がりになりませんか。」
他人にものを訊ねる時に「~はありませんか。」

否定文を使うとより丁寧な言い方になるところも考えてみれば不思議です。

外人にとっては日本語の難点の一つでしょうね。
以下の日本文はOxford Basicでは肯定文の英語で表現されています。
どんな英語か考えてみませんか?


「ここは地下150m位掘らないと、水が出ません。」

「これらの葡萄には種がありません。」

「台風のため、九州地方との通信ができなくなりました。」

「この棚は高すぎて、手が届きません。」





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